肝臓と腰痛の関係がすごく深い!冬に右側の腰が痛くなる理由
冬の腰痛と言えば、
タイヤ交換時や雪かきなどの作業中に
起きてしまう”ギックリ腰“などが
よくイメージされると思います。
筋肉が寒い気温で固まっていて
そのままの状態で作業をしてしまい、
負担がかかってしまう腰痛。
ほとんどの人は
タイヤ交換や雪かきの前に
わざわざ準備運動なんかしないですよね。笑
寒い中での作業は
はっきりと「腰痛になるきっかけ」が
わかりやすいものですが、
肝臓から腰痛が
引き起こされるパターンもあるのです。
誰もが聞いたことのある
“沈黙の臓器” ザ・肝臓。
寒い冬と肝臓と腰痛。
この関係を見ていきましょう。
[もくじ]
寒い時の肝臓の状態
これ、すごーくカンタンに言ってしまえば、
肝臓の調子が悪いと
肝臓にばかり血液が流れて行ってしまい、
腰まわりの筋肉に
その大事な血液が流れていない。
だから
腰痛が起きやすい状態ということです。
ではもっと詳しく見ていきましょう。
肝臓の役割
肝臓はカラダ中を走っている血液を
濾過(ろか)する仕事を担当しています。
肝臓は
余分なものを排除しなくてはいけないという
大仕事を黙々と行なっています。
全身を流れる血を
肝臓経由でいい血液に戻してあげる
そんな役割があるのです。
他にもいろいろと
重要な仕事があるのですが、
代表的なのはお酒(アルコール)を
分解して解毒すること。
冬は1年のうちで飲み会も多く、
お酒を飲む機会も多くなりがちです。
解毒するためには
当然ですが血液をどんどん肝臓に
送り込まないといけません。
他の内臓や筋肉などを後回しにして
とにかく肝臓に血液を流そうとする
働きが高まっていきます。
そうなると
当然ですが、他のところは血液が
少なくなって
必要な栄養や酸素が少なくなってしまいます。
さらには
“体温調節”という
これまた大事な仕事も
肝臓にはあります。
特に寒い冬は
体温を低くしないように
発熱して温まった血液を
全身に流して
身体を温めています。
これらのことで
肝臓に
重点的に血液が流れていってしまいます。
整体院でもお伝えしていますし
このブログでも何度でも出てくる
血流のお話。
筋肉に老廃物があると
それが痛みに変わってしまう。
これは血液が流れていないから
老廃物が流れていってくれない状態です。
筋肉がちゃんと働くなってしまうのです。
肝臓と腰痛の関係
なぜ右が痛くなるの?
絶対に「右側の腰」が痛くなる、
わけではないのですが、
右に出る傾向が多い。ということです。
それは
肝臓が肋骨の中の中心から
やや「右側」にあるからです。
肝臓の調子が悪くなると
そのまま右の腰が痛いという事に
つながってきます。
左の場合は、
胃腸関係に多く出やすいです。
絶対ではないですが
その傾向が強いということ。
脂肪肝や肝硬変の症状では
その症状が腰に強く出てしまうこともあります。
横隔膜と腸腰筋と腰痛
むずかしい筋肉の名前が出てくると
読むのが嫌になってきますよね。笑
筋肉の名前は覚えなくても良いのですが
肝臓の調子が悪いと
横隔膜(おうかくまく)という
吸ったり吐いたりの呼吸で使う筋肉と
腰や股関節を支えるのに大切な
腸腰筋(ちょうようきん)に
悪い影響が出てしまうのです。
このふたつの筋肉はとても大切で
腰が痛い場合は、
必ずこの筋肉の影響を受けています。
肝臓が悪くなると
このふたつの筋肉が
とても働きずらくなってしまうことで
腰痛が引き起こされてしまうのです。
肝臓の働きを良くして
腰痛を改善する方法
では、腰痛を良くするためにも
肝臓の調子を良くしなければいけません。
この関係は
ここまで読んでくださったら
よく理解できたかと思います。
肝臓の働きをよくする方法を
これから解説していきます。
温める
まずは寒い時期に特に大事。
基本の基本、温めることです。
肝臓を温めるのは
カイロをお腹に貼ってあげる方法があります。
特に寒い外で作業したりする時は
お腹のやや右側を温かくしてあげます。
作業してて体温が上がれば
必要以上に汗をかいてしまうので
カイロを外しても大丈夫です。
汗をかいたら
その汗で体が冷えないように
着替えたりしましょう。
そして
お風呂タイムで
湯船にゆっくりじっくり浸かりましょう。
整体院でお話を聞くと
意外と冬でもシャワーで済ませてしまう方も
多いことに気付かされてしまいます。
時間がもったいないとか
湯船に湯を貯めるのがもったいない
というのもよく分かりますが、
シャワーだけでは
やはり内臓や身体の内部はなかなか温まりません。
血流も大きく変わります。
湯船に浸かるだけでも違います。
本当に。
湯船に浸かるのが苦手な方も
温度をぬるくしてできるだけ
お湯に浸かってください。
肝臓を始め、
内臓を温めるのはもちろんですし
筋肉を流れている血液もどんどん流れ出します。
老廃物を押し流すイメージで
気持ちよく入浴しましょう。
動かす(呼吸)
“呼吸”が大事だとはよく聞くと思います。
みなさんわかっていると思いますが、
これが本当に大事です。
人気アニメの鬼滅の刃でも出てきますが
呼吸を自由自在に操れれば
鬼を退治したり、自分のケガの回復までも
早めてしまうことができるのです。
(アニメの設定上)
でも本当に呼吸はあなどれないのです。
とっても大事なのです。
特に深呼吸です。
深呼吸を行うことで
先ほど出てきた横隔膜がぐいぐい動かされます。
深呼吸は
自律神経が整うばかりではなく、
内臓がマッサージされて
肝臓が柔らかくなりやすくなり
中の血流もどんどんアップします。
深呼吸では
特に”吐く方”を意識強く持って行います。
吸うのよりも吐く方。
吐ききったと思ったところから
さらにもうひと吹き吐いてみるのです。
お腹の底からイメージして。
意外とまだ出てくるものです。
ちなみに
ストレッチしている時も
この深呼吸はとても大事で
呼吸を意識してストレッチするかしないかで
効果が本当に全然違うのです。
深呼吸はどこでもいつでも
思い立ったらしてみましょう。
腹式呼吸で
特に吐く方を強く意識します。
夜更かししない(睡眠時間)
いろんな研究で
不規則な睡眠は
肝臓に負担をかけることがわかっています。
不規則な睡眠、すなわち
夜更かしはしないで
しっかりと睡眠時間はとりましょう。
お酒を飲む機会が多い冬は
特に深い眠りに入りにくいので
しっかり休肝日を設けて
肝臓に送り込むアルコールの量も調整して
深い眠りにつけるような生活を送ります。
眠る前のストレッチなどは
とても有効です。
湯船にゆっく浸かる
⬇︎
ストレッチ
⬇︎
睡眠(スマホを布団に持ち込まない)
この流れで
夜を過ごせれば最高です。
まとめ
冬の腰痛は
身体の中の肝臓からくるケースがあります。
肝臓の調子が悪くなってしまうと
大切な血流が肝臓ばかりに持っていかれてしまいます。
そのため
腰周りの筋肉に酸素や栄養が回らず
“腰にとって大事な筋肉”の機能が落ちてしまいます。
右の腰が痛い場合も多いです。
冬の肝臓の調子を上げるために
- 温める
- 深呼吸
- 夜更かししない
これらのことを行いましょう。
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