ぎっくり腰の予兆が出たらどうする?すぐにやるべき事はコレ
ぎっくり腰を何度も経験されている方は
「あ、これヤバいやつ…」
って、すぐに分かる、あのイヤーな感覚。
突発的に痛みが襲ってくる「魔女の一撃」とは違った
「あっ」と思った瞬間から、ジワジワと腰の痛みが強くなっていく…。
ぎっくり腰という”症状名”でも
それぞれ痛みが起きるパターンは
ひとつではなく、2つほどあります。
・ピキっとなって突然痛みも襲ってくるパターン。
・「あっ?なんかおかしい」と感じて徐々に痛みがひどくなっていくパターン
最初から腰の痛みに襲われてしまうのは分かりやすいのですが、
なんかオカシイ…と感じたならば
ぎっくり腰の経験者なら分かる、”あの痛みの記憶”が蘇ってきます。泣
そんな恐怖の予兆を感じたら
どうすれば良いのかを解説いたします。
[もくじ]
予兆を感じてからギックリ腰になった方
先日来たギックリ腰の方。
高校の野球部の同級生でもある彼は
1年に2度ほど腰を痛めて来院してくれます。
歩くのも辛そうになってから、
少し遠いのに(小松市)整体院まで来てくれます。
本当は痛くなる前に
定期的に施術を受けてくれたり、
今の身体がどんな状態か来院して確認してくれると良いのですが
なかなかそこまで気が回らないのが現状ですよね。
で、彼は昔からの腰痛持ち。
過去に何度もぎっくり腰を経験しています。
ボクも実際に何度も経験あるので
もう想像しただけで痛いほどその気持ちがよーく分かります。
今回は
ゴルフをしてなんか違和感があるな、という感覚を覚え、
そのまま車に乗りこんでしばらく座っている姿勢を続けました。
↑これが”予兆”ですね。
車から降りた瞬間に痛みが発生し、
徐々に痛みが強くなり、
今回は動けないほどにまでに至る事となり、
病院に入院する事態となってしまったのです。
病院では痛み止めの注射を打ち、
ガッチリ固定されて安静を保ち、
その状態で一週間過ごしたのです。
痛みは少しやわらいだけど、ガッチガチに固まった腰。
またギックリになる恐怖心で身体中が緊張しまくりな状態で
整体院に来てくれました。
一週間動けないと、ほんと身体はこれでもかと言わんばかりに
カチコチに固まってしまいます。
そうなると筋肉をゆるませるのに時間がかかりますし、
恐怖心がいっそう強くなって身体の緊張が増えてしまうんです。
ぎっくり腰がいったいどんなものなのかは
過去の記事に詳しく書きました。
とてつもないボリュームですが、お時間あれば読んでください。
彼も腰に感じた”予兆”の段階で、何か行えていれば
ここまでひどくならなかったと思います。
絶対とは言い切れませんが
予兆段階で対処できていれば
痛みが起きたとしても回復は早かった事でしょう。
では、
予兆を感じた時には何をすれば良いのでしょうか?
予兆を感じたら行うこと
ぎっくり腰の予兆を感じたらやって欲しい事は、
基本的には「治す方法」と同じです。
ぎっくり腰のメカニズムの記事でも紹介していますが
- ・安静にしない
- ・深呼吸をする
- ・ネガティブに考えない
- ・筋肉に触れる
ということです。 これらを詳しく見ていきましょう。
安静にしない
安静にしないと言うのは
「身体を動かしましょう」と言う事。
かといって、
そんなに激しく運動しろと言うことではありません。
簡単な動きで良いのです。
- ・足首をまわす
- ・手首をまわす
- ・屈伸をする
- ・歩く
- ・足踏み(もも上げ)をする
この動きをします。
どれもカンタンな動きです。
予兆がきたからと言って
「もう動かない!」となってしまうのはよくありません。
もちろん無理な姿勢を取るのも良くないのですが
手首や足首を回して動かすだけでも
筋肉のつながり(運動連鎖)というものを生かして
腰痛にかかわる筋肉に固まらないように働きかけます。
そうすることで
筋肉の過緊張で引き起こされる腰への負担を減らすのです。
手首、足首はもちろん、
股関節も重要な部位ですので
屈伸運動やゆっくりもも上げを数回おこなうだけで
股関節まわりの筋肉を固まらないようにします。
股関節が動かなくなることで
“腰が過剰に動こう”とするのが腰に良くないのです。
腰は安定しているのが大事な役割。
動かすべきは腰じゃなく、股関節と背中なのです。
深呼吸が意外と大事
経験者なら共感してくれると思いますが、
予兆を感じたら恐怖心が襲ってきます。
あの痛みが鮮明に蘇ってくるからです。
脳は恐怖心がある時は
身体中の緊張を増幅させてしまいます。
悪いイメージをすれば筋肉を固めてしまうのです。
その恐怖心を落ち着かせるのに
深呼吸はとても役立ちます。
さらに深呼吸は
興奮状態にさせる交感神経をなだめてくれます。
身体をリラックスさせるのです。
痛みや不安を感じている時は
自然と呼吸が浅くなり、ゆっくり吐くことができていません。
自然に起こってしまう状態なのですが、
これを落ち着かせることができるのが”深呼吸”なのです。
自律神経にアプローチできる唯一の方法なのです。
特に吐く方を意識して
深くゆっくり行いましょう。
腹式呼吸で横隔膜を動かすことも
筋肉にとって良い刺激が入ります。
ネガティブに考えない
先ほどの深呼吸のところでも書いてしまいましたが、
ネガティブ思考は身体に余計な力を入れてしまうことになります。
「大丈夫、腰は大したことにはなっていない」
「もし痛くなっても大丈夫。すぐに良くなるのは分かってる」
という暗示みたいなのでもオッケーです。
ネガティブからポジティブに思考が変換されれば
余計な緊張を作らなくて済みます。
さらに「笑う」ことができれば
鎮痛作用のエンドルフィン(ホルモン)が分泌されて
身体が脱力されます。
筋肉に触れる
硬くなっている筋肉や
オカシイと思っている部位にそっと手を当てます。
または優しく触ってもらいます。(信頼のある人)
触れることで
そこへの意識を高めてしまうのも良くありませんが、
手で触れるという行為は不思議なもので
過敏になっている筋肉を鎮めてくれる作用があるのです。
筋肉は心の状況を写してくれるものでもあります。
モミモミ揉まなくていいので
そっと触れてみましょう。
心理的な作用を生かして筋肉をリラックスさせましょう。
まとめ
ぎっくり腰の予兆を感じたら
絶対に座りっぱなしは良くありません。
股関節の動きを止め、血流を阻害し、筋肉を固めてしまいます。
とにかく筋肉の緊張を防ぎたいので
安静にせず、
できる範囲でゆっくり身体を動かし、
深呼吸をしながら、
ポジティブシンキング。
特にして欲しい動きは
深呼吸と足首と屈伸運動です。
あまり深く考えず、気楽に。
そして
整体院などで早めにメンテナンスを行いましょう。
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