掛け布団の選び方で寝床内環境が変わる!布団・毛布の種類。
「寝床内環境」については
すでに→ 「睡眠で疲れを取るオススメ寝具の選び方」
で解説していますが
ココでちょっとおさらい。
「寝床内気象とは」
素肌にシャツを着ると、肌とシャツの間に空気の層ができます。
それと同じように、からだと寝具の間にも小さな空間ができます。
この空間の温度や湿度のことを専門的には「寝床内気象」といいます。
「ネドコ ウチキ ゾウ」ではなく、「シンショウナイ キショウ」と読みます。
ちなみにアンケートでは「寝床内気象」という言葉をご存知の方はわずか5.3%。
(参照:西川産業)
寝床内気象のベストな数値は
温度 33度 ± 1度
湿度 50% ± 5%
この数値を決定づけるのが
「掛け布団」になるのです。
掛け布団の正しい選び方で
快適な睡眠をとることができるのです。
まずは
掛け布団の種類を知る事から始まります。
[もくじ]
掛け布団の種類
掛け布団は
その中に入っている「詰め物」によって
特徴や感触に違いがあります。
自分の好きな感触に合っている
心地よい敷き布団をチョイスしなければいけません。
羽毛布団
羽毛布団は
詰め物のダウンを50%以上使っている布団を示します。
ダウンというのは
グース(ダチョウ)やダック(鴨)などの
水鳥の胸にある綿毛のことを言います。
一般的には
寒い地域で生産される羽毛ほど品質が良いとされています。
特に
ポーランドやハンガリーの東欧産は世界的にも有名です。
保温性や吸湿性、放湿性にも優れていて
おススメな掛け布団ですが
デメリットとしては値段が高いところです。
真綿布団(シルク)
真綿(まわた)布団は
カイコの繭(まゆ)から作られる繭糸を使用した布団です。
繭糸はフィブロインという2本の繊維が
ニカワ質のセリシンに包まれた構造になっていて
繊維の隙間に空気が溜まる事で
保温性や通気性を高めてくれます。
そして
寝ている時にかいた汗を素早く吸収して
放出するという特性も併せ持ちます。
デメリットとしては
これも値段が高いのと
嵩(かさ)が出にくいということ。
綿布団(コットン)
綿花、つまりコットンを使った布団です。
弾力性や吸湿性が高いのですが
放湿性が低い布団です。
放湿性が低いという事は
天日干しが必須になります。
ポリエステル布団
ポリエステルを使った布団は
弾力性、保温性などといった
布団に必要な性能を持っています。
軽量と清潔さがウリで
虫やホコリを寄せ付けないという機能もあります。
毛布の種類
毛布にもいろいろと種類があります。
天然素材と人工素材。
毛布の感触と風合いも大切です。
ウール毛布
動物性の毛布の代表格、ウール。
羊毛を織った毛布で
吸湿性の良さは他にはナイ機能を持っています。
その良さは
ポリエステルの毛布と比較すると
なんと37倍にもなります。
この仕組みの秘密はスケールにあります。
ウールには
スケールと呼ばれるうろこ状の表皮があって
これが水分を吸収したり放出したりする性質があります。
この性質があるので
汗を素早く吸い取ってくれるのです。
そして温かさも保ってくれます。
しかしウールは値段が高くなります。
カラーも地味な色しかありません。
アクリル毛布
アクリルの毛布は
お手頃な値段が魅力的。
そしていろいろな機能を付加する事ができます。
例えば
・抗菌
・防ダニ
・遠赤外線
etc…
天然素材ではないので
虫食いの心配もありません。
丸洗いすることができるので
アレルギーの人にもおススメな毛布です。
保温性がウールに比べると劣りますが…。
綿毛布
綿の毛布は
植物性の綿で作られた毛布です。
薄くて軽くてしなやかな感触が特徴です。
ふっくらとした温かさで
夏の季節は
この綿毛布1枚で快適な睡眠をとることができます。
羽毛布団との相性も良くて
素晴らしい感触な毛布。
綿毛布には
カバーは不必要です。
羽毛布団と毛布の使い方
羽毛布団を掛け布団として使う場合、
けっこうこのような使い方をしている人が
多いのではないでしょうか?
羽毛布団
↓
毛布
↓
シーツ
↓
ベッドパッド
↓
マットレス
羽毛布団の下に毛布を入れるカタチです。
寒さが強くなってきたら
このような使い方をしていると思います。
この使い方、
間違ってはいないのですが
羽毛布団で寝る場合は
さらに快適になり
疲労回復を早める羽毛布団と毛布の使い方があるのです。
アクリル毛布と
羽毛布団を使う時には
毛布を羽毛布団の「上」に掛けるのです。
この理由は
アクリル毛布は吸湿性と放湿性が低いので
寝床内の「湿度」が上がりやすくなります。
こうすることで
羽毛布団の持っている機能を低下させてしまいます。
アクリル毛布を羽毛布団の上にすることで
温かさを閉じ込めながら
羽毛布団が持っている吸湿性と放湿性を保つことができるのです。
人工素材(アクリルやポリエステル)の毛布の場合は
羽毛布団の上に掛けて
自然素材(ウールや綿)の毛布の場合は
吸湿性・放湿性が高いので
羽毛布団の内側に掛けるのです。
自然素材の機能と
羽毛布団の機能をウマく働かせる事ができるのです。
【羽毛布団のリフォーム】
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