太りやすい体質を改善!痩せにくい体の本当の原因とは。
なかなかカラダについた脂肪が落ちない…。
運動しても体重が減らない。
食事に気をつけているのにダイエットできていない。
食べたらすぐに太ってしまう…。
etc…
どうしてこんなに痩せにくいカラダなんだろうと
ダイエットに励んでもなかなか結果が出ないと
体質なんだから仕方ない、諦めようと悩んじゃう時ってけっこうあります。
太りにくい体質を改善したい。
なかなか痩せられないカラダを変えたい。
そんな時には
肥満にまつわる本当のカラダの体質のことを知っておくことが大切です。
[もくじ]
太りやすい体質とは
食べたカロリーよりも
運動などで使う消費カロリーが多ければ痩せる。
そんな単純なことはだれでも分かっていること。
しかし、そんな簡単な計算でも
痩せられない人もいるのです。
同じカロリーを摂取しても太らない人とそうでない人。
同じ運動をしても消費されるエネルギーが違う。
これらの背景には
生まれつきの「体質の違い」があるのです。
遺伝的に太りやすい体質で多く知られているのは
脂肪細胞にあるβ3アドレナリンレセプター(β3AR)の異常です。
このレセプターはアミノ酸を多数連ねたタンパク質のこと。
その64番目は通常トリプトファンというアミノ酸ですが
これが「アルギニン」に変わると太りやすいのです。
β3ARは
交感神経から分泌されるアドレナリンというホルモンをキャッチし
そのシグナルで体脂肪の分解と消費を促すスイッチの働きを担います。
64番目がアルギニンだとアドレナリンが正しくキャッチされないため
体脂肪の分解と消費が滞って肥満傾向になってしまうのです。
この遺伝子多型を持つ人は
1日200kcalほど代謝が下がってしまい
他の人と同じ量を食べても太りやすくなってしまうのです。
β3ARの多型は
欧米人で約15%ですが
日本人では約35%と多く見受けられます。
日本人の3人に1人は遺伝的に太りやすい体質なのです。
太りやすい体質を改善するには
先ほど述べたように
日本人はけっこう太りやすい体質が多いことがわかりました。
しかし、現状は3人に1人が太っているわけではないのです。
肥満になるのはけっこう複雑な要因が絡み合ってなっています。
関わる遺伝子もたくさんいくつかあるので
その組み合わせでも大きく変わります。
遺伝だけ肥満になる原因をすべて説明できることではないのです。
カラダの中ではそれぞれの遺伝子の情報を元に
「タンパク質」が作られているのですが
このタンパク質によっていろいろな働きがあるのです。
カラダを構成しているのはタンパク質。
体内の酵素やホルモンなどもタンパク質からつくらています。
どんな遺伝子の組み合わせを持つか。
ではなく、
どんなタンパク質を作り出すか。
作り出すタンパク質によって
その人の健康状態への影響は大きいのです。
そして
そのタンパク質を作り出す遺伝子の働きを左右させるのが
食事や運動などの生活パターンなのです。
体質改善への道は
遺伝子そのものを変えるわけではなくて
遺伝子のタンパク質をつくり方を操ること
なのです。
生活習慣によって
遺伝をコントロールさせることが
太りやすい体質を変えさせる道しるべなのです。
太りやすい体質なのか遺伝子検査できる。
遺伝的に太りやすいと言われても
自分がどんな遺伝子なのかなんて分からないです。
遺伝子検査ってのは敷居が高いイメージですが
じつは手軽に試すことができるようになっています。
DHCの「遺伝子検査キット」では
口の中の粘膜の細胞を採取する棒でとって送るだけで
β3ARの多型をはじめとする3つの肥満遺伝子がチェックできてしまいます。
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遺伝子検査の結果は2〜3週間で分かります。
しかし、この結果で遺伝的に太りやすい体質だとなったとしても
あきらめる必要はまったくありません。
体質を改善させるには
遺伝子ではなく、環境や習慣の見直しで痩せ形のタイプへの変身は可能です。
逆に太りにくい遺伝子であっても安心してはいけません。
同じように環境や習慣で太りやすいカラダに変化する場合もあります。
ここは注意が必要です。
現代は太る環境だらけ。
昔の人は
できるだけたくさん食べて
カラダをたくさん動かすようにしていました。
現代人は
コンビニや遅い時間までやってるスーパーなどがあたり前になってきて
いつでもどこでもたらふく食べられるようになってきました。
クルマやエレベーターの移動も乗ればカラダを動かさないで
当然のようにエネルギーを使わなくなっています。
これじゃ、太るのはあたり前です。
しかし、逆に
スポーツジムや高機能なランニングシューズも普及しています。
本気で痩せ体質に変えたいなら
これらを利用しない手はないでしょう。
効率的にカラダを動かしてカロリーを消費させて
肥満体型から変化させたいものです。
もちろんストレッチなどのメンテナンスも忘れずに。
眠っている筋肉を起こさせることでも
体脂肪が燃えやすいカラダへと変化します。
筋トレと有酸素運動、
そして柔軟な筋肉を意識してダイエットを行いたいです。
皮下脂肪はやっぱり良くない。
ダイエットをしている人にとっては
もうあたり前の様な話ですが
脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があって
皮下脂肪の方が落ちにくい脂肪細胞なのです。
食事制限や運動などでは
まっさきに内臓脂肪が消費されるので
多少の皮下脂肪があっても
内臓脂肪が溜まり過ぎない限りはメタボリックシンドロームにはなりにくのです。
しかし、皮下脂肪というのは
「断熱材」
という役割も担っているので
熱を作らなくても皮下脂肪が体温を保ってくれます。
体温が保てるということは
熱を作り出すエネルギーが使われないので
さらに脂肪が溜まりやすくなるという悪循環に陥りがちになります。
年を重ねるにつれて
だんだん活動量が落ちてくると
熱を作り出すチカラが弱くなっていきます。
熱が作れないということは
体温を下げないように防寒着の皮下脂肪をさらに分厚くしようとする
防衛反応が起こるのです。
皮下脂肪が何層にもなれば
防寒できるカラダになるので
安静時の基礎代謝も熱をつくらなくていいので
食べれば消費されることなくどんどん脂肪として吸収されていくことになります。
中年太りとはまさにこのことを指します。
皮下脂肪の重ね着にならないように
できるだけカラダの活動量を落とさないような生活習慣を心がけたいです。
体脂肪を燃焼させる脂肪を利用する。
もうおなじみであろう、褐色脂肪細胞。
褐色脂肪細胞とは
体脂肪を分解してそれを熱に変える脂肪燃焼マシーンのこと。
大人は熱を作り出すのは
筋肉がその仕事を担っていますが
赤ちゃんは筋肉が未発達なので
筋肉だけで熱を作って体温を保つことができないので
この褐色脂肪細胞が筋肉の変わりに熱をつくってくれているのです。
だから小さい子供には褐色脂肪細胞がたくさんありますが
大人になるとそのほとんどが退化してしまうのです。
ちょっともったいないですが
飢餓にならないためにもニンゲンが自然にそうさせてきたものなのです。
大人になっても
首周りや胸郭の太い血管の周辺などに残っている人もいるようです。
しかし、褐色脂肪細胞がほぼない状態でも
そうでない白色脂肪細胞を
褐色脂肪細胞に似た性質に変化させることができるのです。
その変化を起こさせるのは
やはり「運動」になります。
体脂肪燃焼を促してくれる脂肪細胞の「ベージュ細胞」へ
筋トレやランニングのキツめの刺激で変えることができるのです。
そういった刺激で
筋肉からイリシンというホルモンが分泌されて
白色脂肪細胞に働きかけるのです。
脂肪を溜め込むだけの白色脂肪細胞を
熱を作って脂肪を燃やす褐色脂肪細胞の性質へ変化させることができれば
エネルギー消費も変化すること間違いなしということです。
痩せにくい原因が分かれば
太りやすい体質というのも実際に存在していますが
太っている原因をすべて体質のせいにして諦めてはいけないということ。
遺伝子型で太りやすいという結果になったとしても
それで一喜一憂するのではなく
環境や習慣によって大きく変えられるということをまずは理解したいです。
現代はとっても太りやすい環境になっているのは間違いない真実ですし
逆に頑張れば痩せやすい環境も整っているとも言えます。
いままで述べてきた遺伝子のことや環境因子、
食習慣などを紐解いていけば
痩せにくい原因が分かってきたはず。
年齢によって環境も体質も変わるし
ずっと同じように進むことはありませんが
常に自分のカラダを見つめて
最適な習慣づくりができれば
健康的に生活することが本当に楽しめると思います。
それこそが本当のカラダメンテナンス。
現代の的、肥満の悩みを解消するためにも
これらのことを理解して過ごしていければいいなと感じます。
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