裸で寝ると身体に良くない5つの理由。血行促進させる為に他の方法がある
「裸で寝ると気持ちがいい」
「ココロが健康になる」
「イギリス人の30%は裸で寝ている」
などといった情報を見て
裸で寝ることを推奨している人って
けっこうたくさんいたりします。
しかし、はっきり言って
裸で寝るのはカラダによくありません。
ダメなんです、服を着て寝ないと。
知ってました?
裸で寝ちゃいけない理由は
5つもあります。
順に解説していきます。
[もくじ]
① 眠りを浅くしてしまう。
裸で寝ると気持ちがいいので
眠るのにもすごく良いイメージがありますが
実は睡眠の質を下げているのです。
夏になると
ヒヤッとした感触が気持ち良いので
ひんやりとしたシーツの感触が
たまらなく、好きな人も多いでしょう。
しかし、
寝ている間にかいた汗が
パジャマなどの服に吸収されないので
そのままカラダの表面に溜まってしまう事になります。
布団は基本的に
汗の吸収を良くするものではありません。
よって
寝ている時には不快な状態になってしまいます。
身体が不快を感じると
当然、眠りは浅くなります。
眠りが浅くなると
身体や脳の疲労が抜けずに朝を迎える事になり
翌日の日中は
パワフルに活動することができなくなります。
② 寝冷えしてしまう。
裸で寝て汗をかくと、
その汗は皮膚の上で蒸発します。
理科で学んだのを思い出してください。
蒸発する時は「気化熱」が発生します。
気化熱というのは
液体が気体になる時に
周囲の熱を奪っていくのです。
液体が
気体に蒸発する際には「熱」が必要になります。
これによって
体温が一気に奪われることになり
寝冷えをしてしまうのです。
寝冷えになると、
筋肉のこわばりが生じます。
このブログでは
筋肉のことを多く語っていますが
筋肉が強張ると
血行が悪くなってしまい、
下痢を起こしたり
頭痛、肩こり腰痛の悪化
さらに免疫力の低下などといった、
ご存知、「悪影響の循環」が起こってしまいます。
③ 温度差ができてしまう。
布団の暖かさを肌に直に感じられる
という理由で
冬でも裸で寝てしまう人がいます。
当然ながら、これも良くありません。
冬は寒いので
分厚い布団などで裸で寝ていると
布団の中は温度がどんどん上がっていきます。
特に羽毛布団なんかそうです。
寝ている時に暑くなってしまって
カラダを布団の外に出してしまうと
布団内と外との
温度差が大きく生じることになります。
こういった温度差ができると
風邪を引きやすくなります。
ましてや
夜中にちょっとトイレに行くとなると
寒さを感じて服を着るなどの作業が増えてしまい
睡眠の妨げになる可能性もあります。
「寒いからトイレをガマンする」
なんてことも当然カラダに良くありません。
カラダには
直接、温度差を感じさせないようにしなければいけないのです。
④ とっても不衛生。
裸で寝ると
布団がめちゃくちゃ汚れます。
衛生面でもすごく良くないのです。
汗、皮脂,角質が
直接シーツを汚します。
そして
その汚れは表面だけではなく
マットレスにまで届いてしまうのです。
深く浸透してしまうのです。
さらに
ダニはニンゲンの角質などをエサにするので
ベッドの中は「ダニ養殖場」になるのです。
ダニはアレルギーを引き起こさせます。
そしてさらに
カビまで発生してしまうと
そのカビ菌によって
カビの胞子が飛びまくるので
それもまたアレルギーとなって
症状が出るリスクが大きくなります。
⑤ 寝苦しくなる。
布団の布団綿というものには
「湿燗熱」という
水分から熱を発生する作用があります。
熱を発生させる仕組みを説明すると
空中の水分を吸収して
その水分を利用して熱に変えるのです。
この発熱作用で、
布団の中は温度を保っているのですが
裸で寝てしまうと
カラダから発生した汗を
この布団綿が吸収してしまうことになってしまいます。
本来は空気中の水分を吸収するように作られているのに。
そのため、
湿燗熱が発生してしまい
布団の中が暑くなってしまい寝苦しくなるのです。
パジャマなどの服を着ていれば
汗は布団綿まで達すること無く
着ている服が吸収してくれます。
これは
特に熱帯夜の夏に起こる現象です。
パジャマは血行を妨げるのか?
裸で寝ることをすすめる記事の中には
着ている服でカラダを締め付けてしまい、血行が悪くなってしまうので
血行を妨げないように裸で寝ればカラダが感じていたストレスから開放される。
そしてより深く、質の高い眠りに入ることができる。
と記載されていて、
汗をどんどんかくことで新陳代謝が良くなる
とまで書いてあります。
しかし、
これらはやっぱりおすすめできないのです。
服によって血行が妨げられるってのは
よっぽどキツキッツに締め付ける服でないと
そうそう起こることではありません。
寝ている間に血行を良くしよう
と考えるのならば
起きている時間、日中の活動の中で
カラダを動かしたりストレッチしたり
筋肉をゆるめておく方が
ゼッタイ的に効果があります。
睡眠時のカラダのシステムは
「カラダを動かさない」
「カラダの各機能を休めるために体温が下がる」
になっているので
自然と血液の流れが落ちてしまいます。
朝起きた時だけ腰がツラい
という現象も
寝ている間に血液の流れが悪くなってしまう
ということから
筋肉がさらに硬くなって起こります。
血行促進をはかるのであれば
寝る前にしっかりお風呂で温めてから
ストレッチをしっかり行なっておく方がいいのです。
パジャマを着ないで
血管を圧迫させないように、と考えるより
圧倒的にこちら(ストレッチ等)の方が
メリットは断然に大きいです。
ぐっすり眠れるパジャマの選び方を解説した記事↓
https://www.akari-house.com/archives/3008
裸で寝ることをおススメしないのは
このようなデメリットが多いからなのです。
裸で寝ると気持ちがいいから
という場合は
布団の中に入る時だけ
特別な肌触りがめちゃくちゃ気持ち良いパジャマにするなど
何か工夫をして
とにかく裸で寝ないようにしてほしいと思います。
気持ちよく寝るための寝る前ヨガ♪
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