背中の痛みの原因は”胃トラブル”も!痛み和らげる方法とは
整体院に来られて、気になった時に僕が聞くのは
「胃腸の調子はどーですか?」
これ、背中の筋肉が硬い時に聞きます。
特に左の”胃の裏”の部分が硬い時。
「背中の痛み」というのは
いろいろとその理由は考えられるのですが
「胃のトラブル」
で痛くなるというケースもあるのです。
胃のトラブルと言っても、これもまたいろいろありますが
胃のウラに当たる筋肉の部分が痛くなるパターンって結構多いのです。
そして、ちょうどその痛みのある部分(胃の裏)は
筋肉の硬さとしても表れやすいのです。
「胃」って意識できますか?
ちょっと「胃の説明」を入れますね!
ニンゲンの消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)は
全部の長さの合計は、約8メートルほどあります。
食道が25cm。
十二指腸は指を12本並べた長さに相当し、25センチ。
小腸は約6m。
大腸(結腸、直腸)の長さは約1.5m。
そして
胃の長さは25cm。
お腹が空いている時の
胃の容積は
50ml以下ですが、食べた後は1.5ℓ前後にも大きく変化できます。
無理に胃に食べ物を詰め込めんだら
その容量は、2ℓまでもの大きさまで可能になるのです。
スゴイ大きく膨らみますね!
胃は、食べた物を消化させながら、小腸に少しずつ、どろどろになった食べ物を送り出しています。
そして、胃が1日に分泌する胃液の量は、かなり多いのです。
胃液は食事のニオイだけでも分泌されます。
食物を食べ出して1時間ほどは、ガンガンに胃液が分泌されます。
徐々に胃液の量は減っていくのですが
食べ物が胃の中にある限り、胃は胃液を分泌しているのです。
暴飲暴食をしてしまうと
この胃が働きっぱなしになってしまいます。
冷たいものなどを摂ってしまうことで
胃が冷えてしまい、その働きが悪くなってしまうこともあります。
胃ってけっこう負担がかかりやすいのです。
また、
胃は“ストレスの影響”でもトラブルが起きてしまいます。
胃潰瘍もその典型的なものですが
そういう胃の影響が大きくなると背中の筋肉が硬くなり、痛みが出やすくなるのです。
痛みが出ていなくても、胃腸の調子が悪いと背中が硬くなります。
胃と背中の神経は同じ
「アタマ〜体幹」を支える背骨(脊柱)には
当然ですが、神経があります。
もっと詳しく言うと
体性感覚を脳の中枢にフィードバック(反映・調整)する感覚神経が走っているのです。
この感覚神経は
ひとつの部位がひとつの痛み情報をキャッチするのではなくて、いくつか複数の感覚情報をキャッチする構造になっているのです。
胃と背中は、同じ神経の担当
のです。
このため、何らかの原因で
胃のトラブルを”背中の痛み情報”として、脳に伝えてしまうことにもなるのです。
暴飲暴食を続けて背中が痛くなる場合は
まさにこのケースに当てはまるのでしょう。
背中の痛みを和らげるためには
最初の方に述べて、結局言いたいことは
背中の痛みは、筋肉の拘縮を伴っているケースが多い
のです。
背中に直接痛みを感じていなくても
胃に負担がかかっている状態では、胃のウラ(背中)に筋肉の硬さが現れてしまうのです。
その筋肉の拘縮が、
腰痛を強めてしまったり肩こりや首コリなどの不調も招いてしまうことがかなり多くあるのです。
そういう場合は、カラダの外からできる方法として
「筋肉の拘縮を柔らかくする」
ということが大切なのです。
筋肉の緊張を取り除けば、胃の負担がスッとラクになることも多いのです。
背中の筋肉は、そういう胃の症状や内蔵の不調でも硬くなったりしてしまい、更なる不調を呼んでしまうことにもなり兼ねません。
痛みを和らげるには
その筋肉の緊張を解き
胃の負担を少しでも良くしてあげること
が大事になってきます。
具体的な対策としては
胃に負担のかからない食べ物を食べたり、冷たいものを控えて
ストレッチなどでもカラダをリラックスさせましょう。
背中をメインに緊張をほぐして…。
筋肉の硬さというのは、痛みをはじめいろんなところに負荷をかけたりもしてしまいます。
全て「胃の責任」ではありませんが、
内臓系、特に胃腸系は背中の筋肉の緊張を強く出してきます。
ここを意識できるようにしていきたいですね!
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。