ソファが腰痛に良くない理由。柔らかいクッションは負担増!!
柔らかいソファでぎっくり腰に…。
カフェなどによくある、柔らかいソファ。
そのソファに座ると
お尻が沈みこんで
心地よい柔らかさに包まれて快適に感じて
ついつい長い時間、
おしゃべりに夢中になったり
読書やパソコンに没頭してしまう。
そして
その姿勢が長時間続いた後、
いざ立ち上がろうとしたその瞬間…。
ギックリ!!…
そのまま立ち上がれず動けず
仕事復帰まで1週間もかかってしまった…。
こういう経験がある人は
意外と多いのです。
快適そうに見えて
長時間座っていてもラクだから
一見、
「なんで腰に悪影響があるの?」
って思ってしまいがちです。
しかし、
ソファが柔らかいと
余計に腰には負担がかかってしまうのです。
これは一体どうしてでしょう?
柔らかいソファが良くないワケ。
柔らかいソファに座ってしまうと
ヒザが腰の位置より高くなってしまいます。
そして
背中の姿勢が悪くなってしまいます。
これは
骨盤が後ろ側に傾いて(後傾)してしまい、
腰の骨(腰椎:ようつい)も
後ろ側に曲がって(後湾)しまうのです。
腰の骨は、本来であれば
前側に湾曲していることが自然なカタチ。
横から背骨を見ると「S」字になっているのです。
このことを
「生理的湾曲」というのですが
腰の部分は先ほど述べたように、
前側に湾曲していることが本当のカタチ。
この画像では「右側が前方」になります。
これが
後ろに湾曲してしまうと
(画像で言うと左側に曲がってしまうカタチ)
腰には良くないって事は明らかです。
しかし、
これは「骨」自体が悪くなっているのではなく
腰回りの「筋肉」に悪影響がでているためなのです。
ここはけっこう重要なポイントですが
腰の骨が本来のカタチをとっていないから
負担がかかるのではなくて
そのカタチをとることで
周りの筋肉が変な状態で固まってしまうことが
イチバンの負担になってくるのです。
「骨」というのは
「筋肉」によって
支えられたり動かされたりしているのです。
その筋肉が
異常な状態で固まってしまうから
骨盤の歪みや、
背骨の曲がりっていうものが発生してしまうのです。
このソファの場合は
骨盤が「後傾」して
腰椎が「後湾」している状態なので
腰の筋肉は引っ張られていることになります。
長時間ということで
その腰の筋肉が
引っ張られた状態のまま硬くなってしまっている
のです。
だから立ち上がろうとした時に
ぎっくり腰になってしまったのは
本当ならば
縮まなくてはいけない筋肉が
縮まないために起こってしまったものなのです。
さらに
座っている姿勢というのは
立っている時よりも
その負担は40%増しになっているのです。
立っていれば
お尻や足の筋肉を使って
カラダの上体を支えていますが
座ってしまうと
このお尻や足の筋肉をほとんど使えないので
腰だけで上体を支えることになってしまうのです。
柔らかいソファだと
その負担がさらに悪化してしまうのです。
数年前に話題になった
無印良品の
「体にフィットするソファ」
のような大きなビーズクッション。
これは腰痛持ちの人にはおススメではありません。
この商品を購入して使用してから
「腰痛の症状が悪化した」
という人は実際にけっこういらっしゃいます。
腰に負担をかけないようにするには。
現代社会では
座っている時間の方が
立っている姿勢よりも
長くなってしまっていることが多いです。
腰に負担をかけないために
特に腰痛を持っている人は
腰に負担をかけない座り方を習慣にしなければいけません。
以前にもこのブログで書きましたが
腰に負担がかからない座り方の大事なポイントは
「骨盤を立てること」
です。
その骨盤を立てる記事は→こちらから。
意識することは
「立っているつもりで座る」
正しい姿勢で立って
そのままの姿勢をキープしながらイスに座るのです。
これがなかなかいい感じです。笑
はじめのうちは
この姿勢が逆にキツく感じます。
今までカラダはラクして座っていたんだから当然です。
でもキツいけど、
これが後々に効果を発揮してくれるのです。
腰痛改善のためには
遠回りのような気もしますが
あとから見返してみれば
これが本当は近道になっているのです。
この意識が習慣になって
無意識にできるようになったら
もう言う事なしです☆
お尻の後ろに
タオルや座布団やクッションを入れてあげると
骨盤が立ってきますのでご参考に。
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