ストレッチの魅力とは。
ストレッチのもたらす効果は数多くある。
「固まっている筋肉を柔らかくする。」ということが大きな仕事であるが
その効果はこんなに絶大。
筋肉の柔軟性を高めるだけでこれだけの恩恵を受けられるのであれば
ストレッチはもう黙っていてもやるしかない。
決して激しい運動でもないし、継続して行なえば確実にカラダは変わる。
こわばった筋肉を伸ばしたり縮めたりしていけば
カラダの動きが変わり、モチベーションまで変わってくる。
消費エネルギーもアップして美しい姿勢までも手に入れられる。
やらない理由などもう存在しない。
ストレッチの様々な効果をひとつひとつ見ていく。
それらがさらに凝りの原因となる。
ストレッチを行なえば、静脈の流れが良くなる。
筋肉が柔軟になり、流れをつくる「弁」の働きが増す。
心臓へと戻る血行の流れが生じ、
滞った物質が流れ去っていく。
カラダを大きく動かせるようになると、消費エネルギーがあがる。
よく動く部分は脂肪がつきにくいとされている。
特に下半身の筋肉は大きいため、
代謝も大きくなり
下半身の筋肉を柔軟にすることで更なる代謝アップを図れられる。
ストレッチは
代謝や筋機能の増強に関わる性ホルモンに良い効果を生み出す。
性ホルモンは
これまで卵巣や精巣のはたらきから作られるとされていたが
最新の研究では筋肉自体が「DHEA」という物質を
取り込んで性ホルモンをつくる機能があると
考えられている。
ストレッチは筋の活動を高め、
性ホルモンの産生を高める為の刺激として重要な運動。
男性ホルモンは
「男性特有の筋肉質な体になる」という効果、
女性ホルモンは
「肌や髪を美しく保つ」
「骨を丈夫にする」
「自律神経を安定させる」
「記憶力を保つ」
などという効果がある。
背中から肩にかけての筋肉が固いと
肩甲骨が開いたままになり猫背にもなる。
股関節まわりのおしりの筋肉や
腰、ふとももの筋肉が固いと骨盤が後傾ぎみに。
当然、これらは肩こりや首の痛み、腰痛などにつながってくる。
姿勢が変わると気持ちも自然と前向きに。
カラダの姿勢はココロの姿勢に現れる。
運動やスポーツの前にはダイナミックが常識とされている節がある。
サッカーの試合前に行なってるブラジル体操などはその典型的なもの。
かつての報告では試合前などにスタティックを行なうと、
最大筋力が低下するというものがあった。
しかし、これは同じ姿勢のスタティックを5分間もの間に
ずっと続けてスタティックを行なった後の、最大筋力値。
通常の15秒〜30秒のスタティックでは
ほとんど最大筋力は低下しない。
したがって、
通常のスタティックでゆっくり筋肉に血液を送り込み、
ダイナミックストレッチで筋肉の筋温を上げて目覚めさせて
ベストな状態に持っていくのが理想的なストレッチ方法なのです。
筋肉の中にあるセンサーにも働きかける作用がある。
筋紡錘とは筋繊維の長さを感知するセンサーで
筋肉が急激に引っ張られて伸びると「これ以上引き伸されると危険!」と
察知して脊髄神経に信号を送る。
そうすると筋肉に「収縮しなさい!」という命令が下されて
筋肉の収縮運動が起こる。
これは伸張反射と呼ばれているもの。
この伸張反射が起こり、急激な反応に筋肉が対応できないと
肉離れなどのケガを起こしやすくなる。
スタティックでじわじわ筋肉をゆるめ
筋紡錘のその伸張反射の感度を下げるのである。
筋温が上がれば出せる筋力も上がり、関節可動域も拡大して
無理な動きにも柔軟に対応ができるようになる。
結果、ケガもしにくくなる。
当然、運動やスポーツが終わった後も、
筋肉内には疲労物質等が蓄積されるので
ストレッチでそれらの不要な物質を洗い流すケアが必要なのである。
ストレッチはカラダメンテナンスの基本。
ストレッチの効果はこんなにたくさんあります。
なかなか普段の暮らしの中で
ストレッチを習慣づけるのはむずかしいのかもしれません。
でもしっかり継続してやれば、結果は必ずついてきます。
カラダの柔軟性を保つと
これだけの効果があるのは分かっていることなので、
取り組み始めは自分との勝負なのです。
でもストレッチが習慣になれば、
気持ちよく毎日過ごせますし、
やらなかった次の日なんかは大後悔してしまうぐらいになります。
ストレスも緩和されるので入眠しやすくなって、
翌朝も目覚めがスッキリです。
ストレッチを習慣づけるのはすぐできると思います。
とにかく最初が自分との戦い!!
ストレッチ効果が目に見えて出てくると、ホントうれしくなってきます。
このコラムをこの最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ここまで読んでくだされば、
ストレッチの良さがとても分かったことと思います。