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五十肩・四十肩

イタくて腕が上がらない。
肩が動かない。

いわゆる「肩関節」の痛み。

五十肩、四十肩と、肩こりの症状は違うのですが
この違いが分からないヒトって
意外とけっこう多いのです。

五十肩、四十肩は「関節部分の痛み」

肩こりは主に「僧帽筋、肩甲挙筋の痛み」

という大きな違いがあります。

五十肩、四十肩では
肩関節に痛みが生じます。

肩関節は人間のカラダの関節の中で
イチバン自由が利く関節になっています。

だから
痛めてしまうとかなり都合が悪いです。

肩関節は上に上げたり前に出したり
ひねったりうしろにも腕を持っていったりもできます。

普段の日常生活でもよく動かす部位です。
いろいろな動きができなくなるので
肩が普通に動くって
どれだけ有り難いんだってすごく感じると思います。

 

五十肩、四十肩になる原因

なぜ、この五十肩、四十肩の痛みは発生するのか。

それは「肩甲骨」です。
即答できます、はい。
年齢のせいではありません。

肩関節を動かすとき、
特に腕を上に上げたりする動きでは
肩の関節だけではなくて
「肩甲骨」も一緒に動いて
腕を上げる事ができるのです。

肩の関節と肩甲骨が連動して動いて
初めて腕が上がるのです。

この時に肩甲骨が動かなくなると
当然のように、肩関節にはスゴく負担がかかります。

肩甲骨が動かないので
普段より余計に肩関節だけで動かそうとしてしまい
肩関節にかかる負荷が高くなってしまうのです。

肩甲骨が動かない分、
肩関節が頑張って動かそうとするのです。

そうなると肩関節に炎症が起きて
「痛み」として出てくるのです。

それで腕が上げられない状態になってしまいます。

もし肩関節の炎症がとれて
痛みがなくなっても
肩甲骨が動かないままだったら
まだ肩関節に負担はかかってる状態が続いています。

いつまた再爆発してしまうかわかりません。

五十肩、四十肩の
根本的な原因は「肩甲骨」にあるのです。

 

肩甲骨の動きを良くするには?

肩甲骨の動きは
その周辺にある筋肉によって動かされています。

この肩甲骨まわりにある筋肉が
硬く拘縮していると肩甲骨の動きに制限がかかってしまいます。

ここの筋肉をいかに柔軟にできるか。
これが五十肩、四十肩を改善させるポイントになります。

ここの筋肉をいい状態にしてあげないと
肩関節の負担はなくなりません。

この肩甲骨まわりの筋肉の拘縮をゆるめてあげれば
肩甲骨の動きがよくなるという事です。

そしてさらには
肩甲骨を支えている筋肉が弱くなっています。

使えていない筋肉があるから
異常に頑張って使いすぎている筋肉が出てくるわけです。

それでこんなに硬くなってしまう筋肉ができるのです。

硬くなるにはちゃんと理由があります。

使えていない筋肉を
しっかりと使えるようにしなくてはいけません。

肩甲骨の場合だと
主に菱形筋と前鋸筋という筋肉の筋力低下が起き
いろいろな症状を引き起こしてしまうのです。

これらの筋肉を使える様にスイッチを入れて
過剰な緊張を起こしている筋肉をゆるめていくのです。

 

五十肩、四十肩は突然起こる?

急に痛みが出始めて
腕が上がらなくなるパターンがけっこう多いのですが

イタくなるのは「急」でも
実際に悪くなってきているのは
「徐々」に起こっています。

肩甲骨の動きが悪くなり
肩関節に負担がかかるようになり
その負担が限界突破した時に
急に痛みが発生してしまうのです。

五十肩、四十肩になる方は
じつは

肩こりに気付いていなかった。

ということがけっこうな割合になっています。
五十肩四十肩肩こり
「肩こり」という症状も
この肩甲骨まわりの筋肉の拘縮が主な原因となります。

首や僧帽筋といったところが強く凝り、
痛みが出たり重く感じたりしてしまうのですが

この首や僧帽筋の凝りだけをほぐしても
この肩甲骨まわりの筋肉が使えない状態になり、
硬いままだとまた肩こりの症状は起こってきます。

首の骨がズレてるとか
背骨が歪んでるとか言ったりしますが
それも筋肉が骨に悪さをかけているからなのです。

だから筋肉の柔軟性が戻らないと
その歪みやズレも良くならないということになります。

少し話がズレましたが
この肩甲骨まわりの硬さが起こり
肩こりの症状になっているので

この肩こりの症状が感じられていないヒトは
何も処置をしていないので
知らない間に肩関節にも負担がかかりっぱなしのままで
あるとき「急に」肩関節が限界に達して痛みが出てしまうのです。

肩こりになっている方ならば
肩をまわしたり、ストレッチやマッサージしたりと
何かしらの処置は少しは行なうので
なんとか肩関節への負担は減らす事ができているのです。

肩こりになってそれに気付いていても
五十肩や四十肩が起こる場合はもちろんありますが。。。

 

五十肩、四十肩の改善・予防は。

これまで述べてきた通り、
「肩甲骨」にそのポイントがあります。

痛みが出てしまっても
早く改善させるためには
サボっている筋肉にスイッチを入れて
硬くなっている肩甲骨まわりの筋肉をゆるめて
肩甲骨の動きを良くすることです。

そうすることによって
肩関節にかかっている負担が徐々に少なくなり
炎症も治まってきます。

そして
肩関節に余裕が出てくるので
イタくない範囲で徐々に可動域を広めていきます。

この改善方法は
当然、「予防」にも適用することができるので
なかなか五十肩、四十肩になったことがない方には
「予防」っていう意識に持っていくにはムズカシイですが

肩こりや肩関節をよく動かすスポーツ競技においても
とても有効な方法です。

肩こりのヒトはよく
「肩甲骨を動かしなさい」
と言われると思います。

肩甲骨を動かすことによって
肩甲骨まわりの筋肉の拘縮がゆるみやすくなるのです。

ここがゆむると肩こりが改善されるというシステムです。

肩甲骨の意識がムズカシイ場合は
背中全体の筋肉を緩めていく意識でいいと思います。

動かしたり温めたりストレッチで
肩甲骨まわりの筋肉をゆるめていきましょう。

治療で「固定」しちゃうのはよくありませんよ!!

使えていない筋肉のエクササイズで
肩関節にかかる負担が大きく変わります。