骨盤矯正には効果なし!?骨の歪みが痛みの本当の原因ではないのだ
痛みの原因は”骨盤のゆがみ”
“背骨のズレ”が痛みを引き起こしている
↑コレってちまたでよく見るフレーズ…
しかし、
痛みの本当の原因は
骨盤の歪みやズレでは無いのだ。
「整体なのに、何言っているんだ」
と思われるかもしれない。
もちろん、骨盤の歪みが良いわけではない。
なぜ歪むのか?
を考えて
そこから見えてくることが
本当の痛みの原因になっているのだ。
『歪んでいるから痛みが起こっている』
というその考えは、もう捨てなくてはいけない。
以下からその理由を解説する。
骨盤の歪みが痛みの原因?
なぜ骨盤が歪むのかを考えてみる。
骨盤って「どう動いていくのか」をまず知らなければならない。
主に”仙腸関節”というほとんど動きのナイ関節が関係しているのだが
骨盤が勝手に動いて歪んでいくわけではないのだ。
骨盤が歪んでいくというのには
ちゃんと原因があって
骨盤に付着している筋肉の拘縮がアンバランスになり
その筋肉のアンバランスさに骨盤が引っ張られたり押されたりしながら
骨盤は歪んでいくのである。
だから
骨盤矯正だけ行なっても、筋肉が同じ状態であれば
その効果はほとんど無いと言える。
(矯正によって筋肉の拘縮をゆるめられる技術もあるが、そういった高い技術をもった施術者は滅多にイナイ)
骨盤を矯正することで
その周辺の筋肉はゆるみやすくなるかもしれないが
矯正だけで
その筋肉のアンバランスさが取れていないと
また骨盤は歪んでいく方向へ向かっていくのである。
骨盤だけではなく
骨の歪みというものは、筋肉のアンバランスさや硬直から出来上がった「結果」なのである。
だから
骨盤の歪みが痛みの原因ではないのだ。
骨盤矯正をするなら筋肉を見ることが大事。
骨盤や背骨の歪み、ズレを起こさせている原因は
「筋肉」にあるのだ。
矯正だけしても筋肉が同じ状態なら
また同じように歪んでいく…
ならば
筋肉を調整すれば
その歪みやズレは自然と元に戻ってくるという仕組みだ。
もともと
人間はほとんど同じ骨格のつくりになっている。
なぜ歪みが生じて
それぞれ肩こりや腰痛といったカラダの不調が起きるのかというと
骨と骨についている
骨格筋(筋肉)が緊張して筋疲労を起こし
筋肉の状態が変化してしまうためから起こるのからである。
例えば
カラダの右側ばかりに重心が乗ってしまう姿勢が長時間続くと
当然、右側の筋肉には負担がかかり
硬直が起きてくる。
硬直が起きれば
痛みやダルさ、しびれなどの不調が起きてくる。
そうなると
カラダはバランスを取りたがるので
その痛みのある逆側でかばおうとして
そこもまた負担がかかってしまう。
そうなるとあっちこっちで
筋肉の拘縮がうまれ
アンバランスな筋肉の状態になってしまう。
筋肉は基本的には、骨と骨にくっついているので
筋肉が拘縮を起こすとその骨を引っ張るカタチとなってしまい
関節部分で歪みを生じさせたり
椎間板に異常な負担をかけたり
いろいろな悪影響がでてくるのである。
「原因から診る」事がいかに重要か。
骨の歪みが痛みの原因では無い
以上のようなことから
骨盤の矯正「だけ」では
いい結果につながらないのである。
筋肉の拘縮って軽視されがちであるが
その拘縮を取り除けば
筋肉の働きが戻り、関節への負担が減って
カラダをしっかり支えられることができる。
もちろん、痛みの原因も突き止めることができる。
また関節の可動域も増えるので
動きにも変化が生まれ
どんな姿勢をしても対応できる筋肉となってくれるのだ。
また血液の循環が良くなり
カラダ中に新鮮な栄養と酸素を送り込み
老廃物を素早く除去してくれるカラダ
へと変化するわけだ。
骨盤の歪みを正せば全てが良くなる
というふうな風潮が漂っているが
実際にそこに注目するのではなく
「骨盤や股関節や背骨を支配している筋肉」
を意識しなければいけないのだ。
根本的な原因を考えれば
おのずと何をすればいいのかが見えてくるのである。
歪んだ骨が痛みの原因ではないのである。
「骨盤矯正」よりも
「筋肉」を意識して
カラダメンテナンスを考える方がはるかに良いのだ。
単なる骨盤矯正だけでは
筋肉はもとの働きには戻らないのである。
だから腰痛も肩こりも
骨盤や背骨の矯正だけで良くなることはほとんどないと言えるのである。
このことを理解できれば
もっとカラダのケアは自らの手で行なえるし
スポーツにおいては
もっとパフォーマンスが向上するのである。
→コラムを参照。腰痛の本当の原因は骨にはナイ。
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